地球は一体どのような構造をもち、どのような物質からできているのでしょうか。
地球がどのような物質でできているかについて、地球表層部では掘削などの地質調査によって調べることができ、地球深部は人工的に発生させた地震波の伝わり方の実験や化学組成などによって推測されます。
地球を輪切りにすることはできませんが、CTスキャンで人体を検査するように、地球内部も地震波によって透視することができるのです。
そして、様々な研究の結果、地球はゆで卵のような三層構造をしていることが分かってきました。
構成物質の違いから、地球内部は、地表から中心部に向かって、
地殻 | :白っぽい花崗岩に代表される大陸地殻と、黒っぽい玄武岩からなる薄い海洋地殻 |
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マントル | :地球の体積の約83%を占める。上部マントルを形づくる主な鉱物は緑色のかんらん岩 |
核 | :液体でできた外殻と鉄やニッケルでできた内殻 |
に分けられます。上部マントルを主に構成するかんらん岩はキレイな緑青色やオリーブ色をしており、その奥の遷移層はグリーン系のスピネル構造の鉱物で、さらに奥の下部マントルはペロフスカイト構造の鉱物でできていることが知られています。
かんらん岩(引用:Wiikipedia)
苦土かんらん石(引用:Wiikipedia)
赤茶色や黒色を想像している人が多いと思うのですが、意外にも地球内部の大半はかんらん岩や輝石などのグリーン系で構成されていると言っても過言ではないのです。
かんらん石は宇宙からの使者「隕石」の中にも、よく見られます。太陽系の小さな天体の内部も地球と似た構造で
あることが推測出来ます。
マントルの4つの層と結晶構造変化
(引用:廣瀬敬研究室)
地球はまさに、アボガドに似ている感じですね!(笑)
(引用:金沢大学理工研究域自然システム学系森下知晃研究室 海洋プレート完全解剖計画)
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